日本林業はよみがえる

日本林業はよみがえる
 梶山恵司:著

 日本の林業のダメなポイントを並べつつ、海外の林業との比較から始まり。
 日本の林業の再生の方向性を語る本。
 日本がやっているような、五十年ほどの短い周期での植林と皆伐はコストがかかるうえに、得られる木材も少なく質が低い。
 間伐を繰り返しながら、百年ほど育ててながらの植林のほうが得られる木材の量も質もよい上に、森も多様性がまして良いとのこと。
 また、日本の林業機械は建設重機をベースに改造した程度の使い勝手が悪い物で、しかも森に余計なダメージを与えるのに対して、海外は最初から林業用として設計された林業機械を使っているとか。
 重くてかさばる上に単価が安い丸太という商品は、海外からわざわざ輸入するより国内で調達して加工するほうが競争力があるはずなのに、わざわざ海外から輸入したりするのは行政が、ごにょごにょとか。
 うまくやれば、日本の林業は再生できて明るいらしいけど……